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派遣労働者を正社員に登用すると、企業は給料が高くなったり、福利厚生を充実させてあげるために支出が増えたりと、あまりよくないイメージがありますが、最近では派遣労働者の正社員登用を促すために、国が企業に対して助成金を出したりしているようです。補助金がもらえるならば、企業にとっても得な部分があるし、何より派遣労働者にとっては正社員登用は最大の目標だといっても過言ではないかと思います。ではその助成金はどのような仕組みなのかをこれからみていこうと思います。

派遣労働者の正社員登用に対して、国から企業に対して支払われる助成金に、キャリアアップ助成金というものがあります。このキャリアアップ助成金というのは、派遣労働者を正社員に登用する際に、企業に対して助成金が国から支給されるというものです。このキャリアアップ助成金の制度を利用すると、企業は国から最大で70万円程度の助成金を受け取れます。しかし、派遣労働者は派遣契約が残っていると派遣先との直接の雇用契約を結ぶことはできない決まりになっています。契約を終了して派遣会社の所属がなくなった状態で正社員にならないといけないのです。助成金の金額はこのような事によっても左右されるので、派遣先の企業から派遣会社に対して契約解除を求めるような場合も多いようです。

最近では、派遣労働者をそのまま正社員に登用するケースも増えてきています。これは、派遣労働者に対して企業が支払う給料の他に、派遣先の企業は、派遣会社に対しても紹介料というかたちでの支払いがあるため、場合によっては正社員よりも支出が多くなってしまうこともあるのです。派遣労働者を受け入れるというのは、かなりお金がかかるようなのです。つまり、企業は派遣労働者を正社員登用をすることでコストカットができるという利点があるのです。

ここまで、派遣労働者を正社員登用すると企業にどのようなメリットがあるのかを見てきました。助成金が支払われるという国の働きかけによって、派遣労働者の正社員登用がどんどんと進んでいくようになってきました。正社員になれば給料が大幅に上がるという訳ではありませんが、安定性という意味では大幅なアップが見込めるはずです。企業にメリットがあるため、この調子で派遣労働者の正社員登用が進んでいくといいなと思っております。