企業には正社員だけでなく、パートやアルバイト、派遣社員など多種多様な働き方をしている人たちがいて、その働き方によってどんな仕事を任されるかも変わってきます。派遣も働き方の種類の一つではありますが、他の働き方とは大きく違う点があります。正社員やアルバイト、パートなどは働いている企業と直接的に雇用関係を結んでいるのですが、派遣は働いている先の企業とは雇用関係は発生せず、派遣元の企業と雇用関係があります。
先ほども紹介したように、派遣で働くということは派遣元の派遣会社と契約をするということです。そして派遣元に紹介してもらった仕事を受けて別の企業へ行って仕事をするのです。このとき、派遣先は派遣会社が勝手に決めるのではなく、派遣社員が望む条件にある程度合致するところを候補としていくつか挙げてくれます。派遣社員はその中から仕事を選択できます。とはいえ派遣先の会社にも、どのような人がほしいかという希望は少なからずあるので、派遣社員のレベルが合うと思えば面接を行って、派遣元と派遣先で条件が合えば仕事ができるということになります。
派遣会社を利用して仕事をするためには、派遣会社に登録しないことには始まりません。派遣会社は多く存在しますが、無理に一つに絞ろうとせず、自分の条件に合いそうなところにいくつか登録するのが良いでしょう。派遣会社に登録するだけで雇用関係は発生しません。仕事を紹介してもらった段階でようやく関係が発生し、その仕事が終わってしまえば雇用関係も終わるというかたちです。
派遣社員の仕事内容は派遣先の企業のものに従いますが、働いたぶんの給料は派遣元の派遣会社から受け取ることになります。その他さまざまな福利厚生についても、契約が続行しているうちは派遣元の会社から各種待遇を受けることが可能になっています。万が一、職場でなにか不都合な事態が発生した場合も派遣元の会社に話を持ちかけましょう。
派遣は一言で言ってしまうと、期間限定の仕事です。どんな仕事かによってその期間はさまざまで、一日という極端に短いものから、年単位の長期的なものまで存在します。そして長期といっても、数ヶ月ごとに契約更新の時期が設定されており、その更新を繰り返すことで結果的に長期になるというケースが多いです。